2005年6月10日(金)午後1時より、上野鈴乃屋・きもの美術館にて開催された。
1,開会挨拶と役員紹介・・・深堀理事長
「今年度は、第3回全国公募展、長野移動展研修旅行、ヘザー・アレン著”現代の裂織敷物”の日本語翻訳出版と講演会等、協会の事業が続く。裂織文化の発展に、会員の総意を結集しよう。」
2005年度役員が以下の通り紹介された。
顧問:富山弘基、中野恵美子、監査:舟迫 正、青木君子
理事長:深堀 習、 副理事長:佐々木清、 会計:酒井寿子
理事:朝原智子、猪坂周一、門田杏子、田中アイ、野口和子、野中ひろみ、彦根 愛、松島志延、三上ムツ
広報委員:飯泉美耶子、 事業プロジェクト委員:矢郷雅一
事務局:吉岡 清、深堀 孝、矢郷雅一
2,来賓祝辞
富山弘基氏・・・「裂織は古くて新しいことを実感している。古い和服を裂いて織ることは、”もったいない”の気持ちが、ものだけでなく、人も自然も、地球環境も大事にすることになっている。全国各地で活躍している裂織作家に、期待したい。」
中野恵美子氏・・・所用で欠席され、メッセージが届けられた。以下はその要約。
「皆様のお元気な姿からパワーをいただこうと思っていたが、お預けとなった。ヘザー・アレン氏の『現代の裂織敷物』の日本語版が出版され、インチとセンチの違いから、道具の項ではやや煩雑になったが、カラー写真も美しく、お手許に一冊あると楽しい本だ。出版記念でヘザー氏が来日され、各地で講演されるので、この機会に全国裂織協会の会員の交流が深まり、裂織そのものが発展することを期待する。」
3,議事・・・司会 佐々木清副理事長
・2004年度活動報告 朝原理事
・2004年度会計報告 酒井理事
・2004年度裂織フェア会計報告 酒井理事
・2005年度基本方針 深堀理事長
(1)創造的な生活文化としての裂織の興隆
(2)地域活動の充実
(3)ネットワークの実現 HPの書込欄の充実を。
・2005年度活動計画 野口理事
(1)公募展第3回全国裂織展
(2)長野移動展および研修旅行
(3)へザー・アレン著『現代の裂織敷物』の出版普及
(4)へザー・アレン全国講演会「裂織の世界:その可能性」
(5)研究会のスタート:伝統的な裂織と現代の裂織の普及の双方から企画する。研究グループも育てていく。
長野研修旅行の企画をしている長野移動展実行委員長野中理事が、実行委員会の5人を紹介。
・2005年度予算 酒井理事・・情報発信と企画に重点を置いた予算案。
・2005年度第3回裂織展予算・・酒井理事
以上、報告と提案がなされ、了承された。
最後に、ヘザー・アレンさんの出版状況と、第3回裂織展の作業日程について、深堀理事長から報告があり、総会は無事終了。
4,総会記念講演会 2時20分〜3時15分
講師 富山弘基氏 『工芸織物を志す人々への提言』
伝統的な織りの中での裂織の工芸作家の位置付けや、作品を鑑賞する人と作品との会話が工芸作品展である、などから講演は始められた。
大学での最初の授業で「早く工芸作家として成長するには・・・」というテーマで話されるが、そのいくつかを紹介された。
・感性は磨けば無限、無理のない磨き方が大切で、目標を定めて磨けば、成長する。
・技術・技能はちゃんと身につけることが大事。
・失敗をおそれないこと。成長を促すからだ。
・ものの発想が製作態度にあらわれる。ひらめきを技術であらわすこと。
・創作するとき、清潔感が必要だ。作品に作家の誠実さと情熱がこめられていること。
・自己表現をするために、個性を迷わずにはっきりと出すこと。
・創作の土台には伝統的なものを考え、いい物を如何に活かすか、無から有は生まれないこと。
・用と美の調和があること。
など、数々の示唆に富んだ内容の講演だった。
最後に、「もったいない」というのは、愛のこもった言葉だ。ものを大切にする気持ちは、人を大切にする。裂織自体をあらわす言葉でもあると、話されて、終了。
5,ファッション・ショー
講演会終了後の15分ほど、小林サダさんの提案で、当日、自作の裂織を着ていた5人(西山慶子・恒松和子・宮崎邦子・山本雅子・小林サダ)のファッション・ショーがおこなわれ、裂織の技法などが紹介された。
6,地域ブロック別交流会 3時40分〜4時30分
4つのグループに分かれて懇談し、最後に各グループから報告。
A、裂糸の作り方、弘前のヘザー・アレンさん講演会の報告など。
B、裂糸の作り方、地方での裂織教室の現状など。
C、横浜や横須賀ではリサイクル運動がさかんで、作家中心の活動から一歩前へという機運があるなど。
D、長野移動展の講演会の案内、作品紹介など。
7,夕食交流会 5時〜7時
鈴乃屋2階「めぐり」にて 司会 飯泉広報委員
乾杯 富山弘基氏
スピーチ 松島志延、恒松和子、大澤金一・伸子夫妻、篠原代深、八田尚子、三嶋幾代、田中アイ、三上ムツ