全国裂織ニュース21号
 

北から南から現代の裂織
全国裂織フェア2006’

ワークショップ ワークショップ
大盛況のワークショップ

全国裂織フェア2006報告    深堀 習

 “創造的な生活文化”としての裂織の普及をめざして、全国裂織フェア2006を、8月東京都立産業貿易センターで開催。参加者は二日間で1700人ほど。裂織作品や、染料、糸・布・皮など裂織材料を販売する会員、材料店、福祉施設の22ブース。開発に協力した潟Rロンビアスポーツウェアジャパンの靴「さきおり」などを扱う協会事業部ブース。全国裂織展図録、『現代の裂織敷物』など協会出版物と各出版社から販売委託された裂織関係図書は協会本部ブース。会員はじめ一般の、裂織への情報を熱心に求める多様な要望に答える体制を整えた。
 今回初めての作家コーナーには、タペストリーほか、ジャケット、ベスト、コート、バッグなど120点ほど。この会場で開催された裂織ショーは、両日、大賑わい。また、ワークショップ「布の裂き方」(佐々木清講師)「裂織布の縫い方」(米田ハル講師)にもたくさんの人々が詰めかけ、講師を質問攻め。裂織をめぐる熱い交流が花開いた2日間でした。        (理事長)


裂織フェアの会場風景

受付写真 高機で織る コンパクト高機 特別展示
第2回展大賞受賞・
恒松和子さんの受付
高機で頑張る
三上ムツ理事
コンパクト高機作家
猪坂理事父上
全国展入賞作品
特別展示
本部ブース バック材料ブース 北海道会員ブース 作家コーナー
裂織の出版物が並んだ
本部ブース
初めての
バッグ材料ブース
北海道から
会員のブース
取材の多かった
作家コーナー


広がる人の輪             岡田 くに子 

 夏のはじめ、お仲間から、参加は?宿は?とお電話があり、即座に大部屋が決まりました。佐田岬の旅、第一回展では青森の旅以来、交流を重ねてきた仲間です。
 段取りをして再会を待ちました。宿に着くなり、荷物から裂織作品が飛び出し、バック、ベスト、コート・・と驚くばかりの輝きを放ってくれました。鏡の前での談笑はすごく刺激的。交流会でも多くの方と語れました。ショーでは、前回にも増してのレベルアップ。裂織の可能性はこんなにも広がるものか、発見することばかり。粋に、軽やかに、着る人や作り手の生き方まで伺え、感銘を受けました。
 裂織から人の輪が広がり、日々の暮らしに張りを与えてもらい感謝しております。私は、秋から冬にかけて地域おこしの企画展を予定しており、今まで皆さんからいただいた沢山の事を、そこに向けたいと想います。秋の紅葉、雪の信州に遊びにいらして下さい。               (長野市 会員)


フェアを盛り上げた裂織ショー

小林サダ作 米田ハル作 杉山洋子作 山本雅子作
兵児帯がポイント
小林サダ作
米田ハル作 杉山洋子作 布とのコンビ
山本雅子作
小林フク子作 平田春海作 羽嶋芳子作 羽嶋芳子作
小林フク子作 平田春海作 第3回展大賞受賞作品 羽嶋芳子作
嶺岸昭子作 岡田くに子作 池上ゆづる作 鈴木セツ作
嶺岸昭子作 岡田くに子作 池上ゆづる作 鈴木セツ作
野口日出作 皮と戯れる小林美恵子作 小林美恵子作
野口日出作 皮と戯れる3作 小林美恵子作



裂き織ショー裏方記           羽嶋 芳子

 「気になる衣」のメンバーに、裂織ショーを担当してほしいと依頼があったのは、いつのことだったでしょうか? 私たちは着る物をテーマにしていますので、関連があると思い、引き受けました。しかし、作業は想像以上に大変でした。朝から夜遅くまで作業は何日にも及びましたが、問題はどんなショーが出来るのかが見えてこないということでした。
 それは出品者が全国に及ぶ事、写真やスケッチから作品を想像し、ショーの流れを決めなければならない事、当日初めて会う出場者と、ぶっつけ本番のようなリハーサルしか出来ないという事で、恐ろしくさえありました。悩んだ末に、裂織フェアの中の裂織ショーだからお祭りと思い、楽しければよいのではという考えに至りました。
 しかし、この心配は杞憂にすぎなかったように思います。それは出品者の方々がそれぞれに形を追及する人、素材をテーマにする人、季節を考えて作った人などなど、作品の中にそれぞれのメッセージを持っていたからと思います。見ている方々からも、それが何か刺激になって、ある時は「オー!」という歓声や、ある時は拍手さえ聞こえてきた事によります。きっとショーに何かの意義を認めてくださった事と思っています。
 モデルさんたちも素人でしたが真剣で、早朝8時の集合に遅れる方もいませんでしたし、雑然とした中で何回も歩き方の指導を受けていた事が思い出されます。
 そして出場者の方々が出演のあと「これは癖になるわね」「楽しいわね」「次またやりたい」などと楽しんでくださった事に感謝しております。反省点はいろいろありますが、皆さんが楽しんでくださった事で、きっと次に繋がるのではと思っています。 ありがとうございました。 

第3回全国裂織展大賞受賞者
 (グループ「気になる衣」会員)