全国裂織ニュース20号
 

〈研修旅行〉小林サダさん「裂織五人展」と日本の原風景を訪ねる旅
とき:2006年10月15日(日)〜16日(月)1泊2日
参加費:21000円

恵那峡大橋より木曽川をのぞむ

 
1日目 10/15(日) 13:00〜 集合・中央本線恵那駅
13:30〜 小林サダ氏工房見学
15:30〜 展示会場(博石館)見学
17:30〜 恵那峡グランドホテルへ、夕食後、交流会
2日目 10/16(月) 8:30〜 宿舎出発
妻籠・馬籠宿見学
希望者には再度、小林サダ氏の工房見学可能
妻籠宿にて昼食
13:30〜 解散・中央本線中津川駅

研修旅行へのお誘い

佐 々 木 清  

小林さんの工房「えな河童村」
「小林 サダさん」  公募展「第一回全国裂織展」で大賞を受賞された、“小林サダさん”は恵那に工房を構える作家です。受賞作のタピストリーの中に描かれていた人々の暮らしは、歴史が刻まれている実際の生活風景なのだと、思いを巡らせています。今回はそれを実際に見ることができます。
 今回の研修旅行は、小林サダさんがお仲間と「裂織五人展」を博石館で開催するのに合わせて計画しました。小林サダさんが自宅より車で20分の山間に、陶芸を楽しむご主人とリタイア後、河童工房を構えて18年。お弟子さんが成長され、その成果を全国の皆様にご覧いただきたい。感謝を込めて自分だけの個展ではなく、立派な作品を作るお弟子さんたちとの作品展を開くことにしたのだそうです。

「博石館」 昭和61年に地元の石屋「岩本」さんが、中津川市の蛭川に造った、「石の博物館」です。恵那地方は昔から御影石の産地として栄え、江戸時代末期から昭和の終わりまで、全国各地へ御影石を出荷していました。最盛期には40軒以上の石屋が軒をつらねていました。昭和の初め市街電車が普及し始めたとき、レールを支えた電板(デンイタ)や、古い国道の土手に積まれている間知石(ケンチイシ)の多くは、ここ恵那駅から出荷されました。恵那駅では、石を一つずつ人力で貨車に運び出荷されていたようです。「博石館」では世界の珍しい石や鉱物、地元で採掘されたトパーズや水晶などを大展示。敷地内は石の建造物がいっぱい、お茶室やトイレ、喫茶室などにも石がふんだんに使われています。岩の中から掘り出した地下水で仕上げた特上の「博石館ビール」も楽しみです。(ホームページ:http://www.hakusekikan.co.jp/

「恵那峡」  恵那峡は、木曽川に造られたダム(大井ダム)によって出来た人造湖と、川の流れの侵食によって出来た奇岩や景勝地、長年の風雨による侵食によって出来た奇岩など、四季折々に美しい自然の景観を見せてくれます。特に春の桜の時期と、秋の紅葉の時期には多くの観光客の訪れる所です。近くには、妻籠宿や馬籠宿があり四季折々に楽しめる観光地かと思います。
     
付記:東京近郊からの参加者が15名を超えれば、都内発着バスを検討します。その場合、参加費は1人3万円以内です。

(副 理 事 長)

「GIFUシルク伝承士」に認定されて
                                 小林 サダ
小林サダさん
 岐阜県の東濃地方は豊かな自然に恵まれ、古くから養蚕が行われ、生糸を素材として紬などの伝統文化が育まれてきました。こうした技法を伝承している同志が蚕及び天蚕のまゆから糸を紡ぎ草木で染め、手織りで織った作品の展示会を平成元年から毎年開き、活動してきました
 又、伝承士の中には、まゆから造花を創る人、コサージュを創る人、蚕からシルクのウチワを創る人等、まゆそのものから工芸品を創るメンバーが東濃には49名ほどいます。そのうち6名が伝承士として認定されています。今は昔と違って養蚕の方も非常に少なくなり、こうした伝統が絶えてしまう時代となり、県が何とかして工芸文化を残そうとして、奨励するようになりました。
 私は、昨年の11月21日県知事から伝承士として認定されました。今までは「老後のライフワーク」として機を織ってきましたが、私たちのしていることを後世に残していく、文化の重要性を感じ一応の責任がでてきました。
GIFUなどの規模どころか、全国裂織協会の伝承工芸は偉大な使命のあることを今更ながら認識せざるを得ません。
 日本の古き文化を後世に伝承して行く為に一人でも多くに伝えたいと頑張らなくてはと思いを新たにしています。あちこちから孫弟子の機織りの便りが届く様になりました。
 ホームページ: http://www18.ocn.ne.jp/%7ekobasada/ 

(会 員)