全国裂織ニュース19号
 

現代工芸賞を受賞して
野中 ひろみ

「黎 明」
 この度、第45回日本現代工芸美術展において、思いもよらず賞をいただきました。2000年に初入選して今年6作目の裂織作品です。
 「黎明」は雄大な八ヶ岳の背後から陽が昇る直前の一瞬を捉えたもので、変化する周囲の色彩など自然の表情を私なりの感覚で表現しました。
 この賞を謙虚に受け止め、これからも感動する心を持ち、それを素直に表現するという初心を忘れずに、身近な「自然と私」という長年のテーマと向かい合い、未知の可能性を秘めた裂織の今、そしてこれからを見つめつつ、制作に励んでゆきたいとおもいます。

写真説明 
183×128(3枚仕立て) 綴織 経糸:絹 緯糸:晒の胴裏を染色し裂いたもの、裾回し他