現 代 裂 織 の 可 能 性

第3回全国裂織展から

 第3回全国裂織展の中からヘザーさんが全国講演の中で取り上げた14点を、ヘザ−さんのコメントで紹介します。彼女は講演の最後を、いつも次の言葉で締めくくりました。「一番大切なのはあなた自身です。作品が完成した時には、自分で作品をよく見て、ご自身できちんと評価して下さい。配色はどうか、自分が思い描いたイメージに近づくことができたか、デザインは制作目的にあっているか、もう一度作るならどう改善するか。私は15年間一つの建築的イメージを追求しています。完成した作品は、その時自分にできるベストであり、より良い次の作品への第一歩となります。どの作品も、私が修得したことの上に築かれていくのです。」
     (ヘザ−評は中野恵美子東京造形大教授訳)

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作者
(居住地)
題名
種目
部門
作品画像
サムネイル
ヘザーさんのコメント
羽嶋 芳子
(神奈川県横浜市)


服(重ね着)
大賞
大賞を受賞したコートです。あらゆる点で表彰に値する作品です。織りの技術の良さ、微妙で鮮やかな色彩、服のデザイン、このようなコートにふさわしい重さと、ドレープのできる裂織を使ったこと等です。実用的な裂織の歴史を反映し、21世紀への誇りを持ってむかっています。
佐藤 秀子
(青森県むつ市)
着物・バッグ・
草履3点セット

二部式着物
裂織作品部門
優秀賞
彼女の手染めの色は織のデザインや細部への気配り、着物とバッグを制作する技術的な修練を反映させとてもエレガントです。
永原 智恵子
(北海道札幌市)
みらいの平和

タベストリー
美術工芸部門
優秀賞
五輪のようにいくつもの輪が重なり、お互いが手を繋ぎながら存在できる平和な世を望む気持ちが伝わります。地の裂糸の白が微妙なテクスチャーを生み、空間としての奥行き感を生んでいます。(中野)
安達 聖子
(香川県高松市)
経緯(たてよこ)
裂き糸織りバッグ

バッグ
裂織作品部門
佳賞
彼女のバッグは素材選びデザイン色が洗練されています。
西本 和枝
(新潟県佐渡市)
幻想

タベストリー
美術工芸部門
佳賞
この作品の視覚的な奥行きは青の背景の円を繰り返し使い、その上に明るい色の円を重ねて作られています。
天野 弥生
(長野県松本市)
ゆずりは

タペストリー
美術工芸部門
審査員賞
このデザインは非常に力強くそして微妙です。空間のセンスはデザインを強調するため、背景のパネルの上に中央の裂織のパネルを重ねることで作られています。色彩と構図の選択は視覚的継続とDNAの螺旋の動きを作り出しました。
池見 一二三
ポンチョ&帽子

コート
伝統継承部門
入選
模様と色彩、そして流れるようなドレープで生き生きしています。
馬場 美和子
(東京都調布市)
pleats

タペストリー
美術工芸部門
入選
とてもシンプルなデザインと色彩ですが、立体感が加わり静かに力強く奥行きのある作品です。
野村 順子
(富山県魚津市)
水の祈り

タペストリー
美術工芸部門
入選
(コメントが記録されていません)
谷田部 郁子
(千葉県松戸市)
再会

タペストリー
美術工芸部門
入選
静かな動きのすばらしい感覚。水たまりに雨が落ちるような繊細さです。
日森 靖子
(埼玉県さいたま市)
ハオイのテト
(旧正月)

タペストリー
美術工芸部門
入選
幅広い種類のオレンジのシンプルな色使いが他の色のヒントとしてバランスを取っています。緯糸の模様が微妙で簡潔なのに豊かな表情の作品に仕上がっています。
大槻 恵子
(長野県箕輪町)
summer imagination

タペストリー
美術工芸部門
入選
シンプルなデザイン、構図、色の選択が非常に現代的です。
佐々木 恵
(岩手県北上市)


タペストリー
美術工芸部門
入選
微妙な色使い、大胆な図柄と織の技術によって裂織を現代美術の世界へと前進させました。
加藤 幸子
(静岡県下田市)
かぎろひ

タペストリー
美術工芸部門
入選
簡潔ですが非常にダイナミックな図案と動きです。